フィナステリドと有効成分配合のラブグラについて

ラブグラは、女性用バイアグラとも呼ばれている内服薬で、バイアグラ同様にsildenafilを主成分としています。これは、アメリカのファイザー社という製薬メーカーが開発した有効成分で、元々は狭心症の治療薬として開発されたものです。体内で、Cyclic guanosine monophosphateの分解を行っているPDE-5という還元酵素の酵素活性を阻害するという作用により、血管を拡張し血流量を増加するという効果を得られます。これにより、バイアグラの場合は性的なきっかけにより勃起可能な状態となり、ラブグラの場合はclitorisが充血することで感度が良好となります。これらの作用は服用後1時間で発揮し、5時間から6時間持続します。

なお、バイアグラを提供しているファイザー社は、AGA治療薬のフィナステリドのジェネリックも取り扱っています。こちらもバイアグラ同様に還元酵素の活性を阻害するという作用がある内服薬ですが、血流量を増加させることを目的としているわけではありません。

フィナステリドが阻害するのは、男性ホルモンのtestosteroneをdihydrotestosterone(DHT)に変換する5α-reductaseという還元酵素です。このDHTは、悪玉男性ホルモンとも呼ばれており、AGAと共に前立腺肥大の原因物質としても知られています。このために、フィナステリドも元々は前立腺肥大の治療薬として開発されたもので、AGA治療薬として販売されたのは臨床試験で効果が確認された後です。このあたりの経緯は、狭心症として開発された後に、ED治療薬に転用される様になったバイアグラと類似しています。